そもそも、株式って何のためにあるのでしょうか?
投資初心者の方の中には、よく分からないという人も多いかもしれません。
今回は、そんなあなたに「株式とは何か」を分かりやすく説明したいと思います。
株式とは?
株式とは、企業が資金を集めるために発行する「株券(持分)」のことです。
企業は事業を拡大するための資金を得る目的で株式を発行し、投資家はその株式を購入することで企業に資金を提供します。
この株式は「株式市場(証券取引所)」を通じて売買することができます。
たとえば、企業Aが1,000,000株を1株あたり1,000円で販売できた場合、
1,000,000株 × 1,000円 = 10億円 の資金を調達できることになります。
株式を持つということ
企業Aの株式を購入した人は、その企業の所有権の一部を持つことになります。
つまり、株主は「企業の共同オーナー」です。
そのため、企業が成長し利益を上げれば、企業の価値(企業価値)も高まり、株式の価格も上昇します。
たとえば、企業価値が2倍になった場合、1,000円で購入した株式が2,000円に値上がりした場合、
売却すれば投資家は1,000円の利益を得ることができます。
株主への利益の還元
企業が利益を上げた場合、その利益をどのように使うかは経営者の判断によります。
大きく分けると、利益の使い方は以下の3つとなります。
- 事業に再投資してさらなる成長を目指す
- 株主に還元(配当金や自社株買い)する
- 内部留保として蓄えて経営の安定また将来の投資に備える。
また企業のオーナである株主へ利益を還元する方法には、主に次の2つがあります。
① 配当金
例えば、1株1,000円で購入した株に対して、1株あたり50円の配当金が支払われる場合、
配当利回りは 5%(50 ÷ 1,000 = 0.05) になります。
② 自社株買い
企業が市場から自社の株式を買い戻すことを「自社株買い」といいます。
たとえば、発行済み株式の5%を自社株買いした場合、理論的には株式数が減少するため、
1株あたりの株式市場で流通している株式の価値は約5%上昇することになります。
(実際の株価は株式市場により決まりますが・・)
まとめ
株式とは、企業が成長するための資金を集める手段の一つです。
投資家にとって企業の株式を購入するということは、
その企業の共同オーナーとなる所有権を持つというこになります。
つまり「企業が成長し利益を上げることがができれば、その所有権をもつ投資家も
・企業価値の向上による株価上昇による利益
・配当金による利益
を得ることができ、企業成長と共に投資家の資産も大きくなります。
この仕組みこそが株式の本質になるのです。
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