インデックスファンドを買うなら?
投資を始めようか悩んでいるあなたに。
「とりあえず始めてみたいけど、難しいことは考えたくない」という方には、投資信託をおすすめします。
「自分でタイミングを見ながら買いたい」という方は、ETFを検討してもよいでしょう。
特に投資初心者の方には、まずは投資信託を選んでおけば間違いありません。
おすすめは、eMAXIS Slimシリーズの「米国株式(S&P500)」または「全世界株式(オルカン)」です。
もし私が投資初心者であれば、「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」を購入します。
投資信託とは?
「投資信託」とは、文字どおり“投資を信じて託す”という仕組みです。
では、誰に託すのか? それはプロの投資家です。
投資信託は、金融庁に登録された投資信託委託会社が、預かった資金をまとめて運用します。
代表的な商品として、eMAXIS Slimシリーズの「全世界株式(オルカン)」と「米国株式(S&P500)」があります。
「オルカン」は“All Country(オール・カントリー)”の略で、その名のとおり全世界の国々を投資対象としています。
とはいえ、その約65%はアメリカ株式への投資です。
一方、「米国株式(S&P500)」は、皆さんご存じの
Google、Amazon、Meta、Apple、Microsoft
といったアメリカを代表する企業を含む、全米500社の株式を対象に投資しています。
なぜ日本株ではなく、アメリカ株や全世界株が人気なのか?
それは、株価は将来の成長を期待して上昇するものだからです。
投資家たちは、アメリカや世界経済が今後も成長を続けると考えているのです。
実際に、日本とアメリカのGDP成長率を比較すると、その差は歴然としています。
下のグラフは、1990年から2024年までの日本とアメリカのドルベース名目GDPを比較したものです。
見てのとおり、アメリカの経済成長は日本を大きく上回っています。

GDP成長率の比較(2000年~2025年予測)
| 国 | 名目GDP成長率(2000年→2025年) |
|---|---|
| 日本 | 約 +16.6% |
| アメリカ | 約 +197.6% |
日本とアメリカの2000年からのGDP成長率は、2025で16.6%、197.6%とご予測されています。つまりアメリカは日本の約12倍の経済成長を遂げているのです。
この違いが、株式市場のパフォーマンスにも反映されています。
経済が拡大している国の株式市場では、企業の利益も増加し、株価も上昇しやすくなります。
そのため、オルカンやS&P500のような投資信託は、長期的な値上がりが期待できるのです。
名目GDPの推移(2020年~2025年)
| 年 | 日本(円) | 日本(ドル) | アメリカ(ドル) |
|---|---|---|---|
| 2010年 | -5.6% | +15.9% | +108.3% |
| 2020年 | +0.8% | +1.7% | +108.3% |
| 2025年(予測) | +16.6% | -15.7% | +197.6% |
信託報酬と騰落率の比較
S&P500、全世界株式、日経225の投資信託の中から、信託報酬(手数料)の低い代表的なものをいくつか紹介します。
・S&P500・・・・0.06~0.08%
・全世界株式・・・0.06%
・日経225・・・・0.14%
S&P500と全世界株式の信託報酬は0.1%以下の投資信託があることがわかります。

次に紹介した投資信託の騰落率について確認してみましょう。
| 期間 | S&P500 | 全世界株式 | 日経225 |
|---|---|---|---|
| 1年 | 約 +22% | 約 +22% | 約 +21% |
| 3年 | 約 +95% | 約 +82~98% | 約 +83% |
| 5年 | 約 +197~198% | 約 +131~170% | 約 +111% |
1年間のS&P500、全世界株式、日経225の投資信託の騰落率は
・S&P500・・・・約22%
・全世界株式・・・約22%
・日経225・・・・約21%
3年間のS&P500、全世界株式、日経225の投資信託の騰落率は
・S&P500・・・・約95%
・全世界株式・・・約82~98%
・日経225・・・・約83%
5年間のS&P500、全世界株式、日経225の投資信託の騰落率は
・S&P500・・・・約197-198%
・全世界株式・・・約131~170%
・日経225・・・・約111%
直近1年では、日本株も好調でS&P500や全世界株式とほぼ同等ですが、
5年スパンで見るとS&P500が最も高いパフォーマンスを示しています。
これは、日本とアメリカの経済成長率の差に起因していると考えられます。
アメリカは高い成長を続け、株式市場でも安定的な上昇を見せています。
結果として、S&P500の投資信託は長期的な資産形成に最適といえるでしょう。
e MAXIS Slim S&P500、オルカン、日経225 の平均リターン 年率
e MAXIS Slim シリーズの平均リターンの年率は5年平均で
・S&P500: 4.5%
・オルカン:4.0%
・日経225:3.0%
| 期間 | S&P500 | 全世界株式 | 日経225 |
|---|---|---|---|
| 1年 | 22.37% | 22.06% | 20.57% |
| 2年 | 12.1% | 11.3% | 9.9% |
| 3年 | 7.7% | 7.4% | 6.9% |
| 5年 | 4.5% | 4.0% | 3.0% |
S&P500がもっとも高いリターンが得られるのがわかります。
まとめ
短期的には株価の上下は避けられませんが、
長期で見ればS&P500の投資信託は高い確率で資産を増やせると考えられます。
初心者の方は、まず「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」から始めてみてください。
時間を味方につけて、コツコツと資産を育てていきましょう。


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