【資産形成】戦略2【インデックス】と【個別株】 のハイブリッド

株式投資
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 S&P500のインデックスファンドにコツコツ積立投資を続けることで、着実に資産を増やすことができます。例えば、月5万円を積み立てれば、年利5%程度の運用で約13年後には1000万円に到達するでしょう。投資初心者の方には、まず投資信託やETFを活用したインデックス投資から始めるのが堅実な戦略といえるでしょう。
 このシミュレーションを行ったとき、欲張りな私は「もっと早く1000万円を達成したい」と思いました・・・。そんな私はリスクを取ってでも資産形成のスピードを上げるため、個別株投資を始めました。個別株で成果を出すためには、銘柄選定と購入タイミングが重要です。本記事では、堅実なインデックス投資を続けながら、個別株投資にも挑戦できるような知識を伝えたいと思います。

先ずS&P500インデックス投資

まず資産形成を始めるなら、S&P500にインデックス投資です。
・eMAXIS Slim米国株式(S&P500)/投資信託
・シェアーズ S&P 500 ETF 銘柄コード:1655

とりあえずどちらかを始めてください。
投資信託・・積立金額を設定すればあとはほったらかし、投資したことを忘れてください。
ETF・・・・自分の好きなタイミングで購入しましょう。

S&P500はアメリカの代表的な500社で構成された企業への分散投資できます。
一つひとつの企業の浮き沈みに左右されにくく、長期的に安定したリターンが期待できる点が大きな魅力です。

過去数十年のデータを見ても、S&P500の年平均リターンはおおむね5〜7%程度。
複利の力を活かして積立を続けることで、時間があなたの最大の味方になります。
焦らず、慌てず、淡々と積み立てること。これこそが資産形成の王道です。
株式について知識ゼロでOK、初心者には超おススメ‼ 

とりあえず早く始めてください。


「もう少し早く増やしたい」人のための次の一歩 【個別株投資】

一方で、インデックス投資だけでは物足りなさを感じる人もいると思います。
私もその一人です。
特に目標が明確な場合(例えば「5年で1000万円」「お金に縛られる生活から脱却」など)、
少しでも早く到達したいという気持ちは自然なものです。

そのような方にとって有効なのが、個別株投資です。
リスクは高まりますが、うまく運用すればリターンを早めることができます。

個別株を始める人は株式投資についてしっかりと準備が重要です。
特に投資初心者は個別株投資について十分な勉強を行ってください。
十分な準備ができたら個別株投資にチャレンジです。

個別株投資のポイント①:銘柄選び

個別株投資で最も重要なのが「何を買うか」です。
私の基本スタンスは、

『成長している企業』

に投資することです。

下記に示すのはある企業の売上高、営業利益、当期純利益の推移になります。
成長している企業とは
売上高、営業利益、当期純利益ともに右肩上がりに成長している傾向を持つ企業です。
・営業利益は稼ぐ力
・純利益は株主への分配の源

これらが伸び続けている企業を選びましょう。


短期的な話題性や株価の上下ではなく、
・稼ぐ力
・持続的な成長性

に注目して銘柄を選ぶことが大切です。

そのような企業を選ぶポイントととして

  • 業界で高いシェアを持つ企業・No.1企業
  • メガトレンド(AI、半導体、テクノロジーなど)の恩恵を受ける企業
  • 配当や自社株買いなど株主還元姿勢が強い企業

これらは中長期的な成長が見込まれ、株価上昇が期待できます。

  • 短期的な値動きに一喜一憂せず
  • “Buy & Hold” の姿勢で
  • 配当も受け取りつつ、値上がり益も狙う

これが個別株投資の基本です。


個別株投資のポイント②:購入タイミング

しかし、どんなに良い企業でも、高値づかみをすればリターンはおろか、損失を出すこともあります。
そのため、適切な株価で購入することが大切です。
高すぎる株価で購入した場合は、損失を出す可能性も十分に考えられます。

適切な株価の基準は、
 PER(株価収益率:Price Earnings Ratio)
を基準として購入するといいでしょう。

PERは株式市場からの企業の評価を反映しており、
一般的には

  • PERが低い → 割安 (株式市場から評価が低い)
  • PERが高い → 割高 (株式市場からの評価が高い)

と判断されます。しかし必ずしも「低ければ買い」ではありません。
大切なのは相対的な比較です。
・市場平均
・業界平均
・過去平均

と比較して低い値い(割安)であるかです。

決算発表や市場調整で一時的に株価が下がり、PERが低下するタイミングは絶好の購入機会
・株式市場が期待する決算に応えられなかった時
・市場全体が下がった時


そんな時こそ購入のチャンスです。
「誰もが不安で買えない時にこそ、優良銘柄を拾う」
「お金は株式市場に落ちている。拾えるかどうかは、準備次第」

割安・割高を判断する3つの基準

PERを正しく使うには、単純な数字の比較ではなく、相対的な見方
判断の基準として、次の3つを確認しましょう。

① 市場全体の平均PERとの比較

たとえば日本市場では、PER 14〜16倍 程度が平均です。
この水準より低ければ「やや割安」、高ければ「やや割高」と判断できます。。

② 業界平均PERとの比較

同業他社と比較することで、企業の「市場での評価」が見えてきます。
また業種によってPERの水準はまったく異なります。
下記に示すのは成長産業と安定産業のPERとプライム市場における業種別のPER平均値です。

半導体(電気機器)   : 24.2 IT、AI、半導体関連の企業は将来的な成長性が期待されることから、株式市場からの期待も高く、高いPERとなります。

  • 成長産業 20-30倍
    IT、AI(情報・通信業):25.7

  

銀行、不動産、自動車産業は成熟した産業であり、成長性は低いです。よって株式市場からの評価も低くなりがちで、低いPERとなる傾向があります。

  • 安定産業・・・10-15 
    銀行 : 12.8
    不動産 : 13.9
    自動車(輸送用機器) :13.3


③ 企業の過去PERとの比較

その企業の過去3〜10年のPER推移を見るのも有効です。
自社の平均より低い場合、「一時的に売られ過ぎている可能性」があります。
反対に、平均より高い場合は「市場が過度に期待している」可能性もあります。

実例1)半導体製造装置メーカー


・現在PER 28.3 > 市場平均:14-16      ⇒ 割高
・現在PER 28.3 > 過去3年の平均PER:27.72 ⇒ 割高
となっており、割高であり購入すべきタイミングではありません。

実例2)大手保険会社

・現在PER 11.6 < 市場平均:14-16      ⇒ 割安
・現在PER 11.6 < 過去3年の平均PER:12.73 ⇒ 割安

となっており、割安であり購入すべきタイミングと考えられます。
この場合、
 ・成長性
 ・配当利回り、減配リスクの有無
 ・業界シェア
を確認して問題ないようであれば購入してもいいでしょう。

まとめ:インデックスで土台を築き、個別株で成長スピードを上げる

資産形成の基本は、まず S&P500へのインデックス投資をコツコツ続けること です。
複利の力を最大限活かすには、とにかく早く始めること、そして淡々と継続することが何より重要です。

一方で、「もっと早く資産を増やしたい」「明確な目標がある」という方にとって、
個別株投資はリターンを加速させる有効な選択肢 になります。

  • 成長している企業を選ぶ
  • 業界や市場平均と比較して割安なタイミングをつかむ
  • Buy & Holdで中長期的な視点を持つ

これらを意識することで、個別株投資はより強力な武器になります。

しかし、最も大切なのは どちらも無理なく続けること です。

インデックス投資で“確実な土台”をつくり、
個別株投資で“上積みのリターン”を狙う。

このハイブリッド戦略は、着実さと成長スピードの両方を手に入れられるバランスの良い方法です。

あなたのペースで、無理なく。
学びながら、少しずつ前に進んでいきましょう。
資産形成は今日からでも始められます。

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